2024-10-17
世界中で電気自動車の人気が高まるにつれ、主要コンポーネントに対する技術的要件も高まっています。特に、高温環境における従来のフィルムコンデンサの性能は満足できないことが多く、インバータモジュールに炭化ケイ素技術を適用する場合の高温環境要件を満たすのは困難であるため、ワイドバンドギャップ半導体の利点を最大限に発揮することができます。炭化ケイ素や窒化ガリウムを十分に活用することができません。
この課題に応えて、SABIC は ELCRES™ HTV150A 高温/高電圧コンデンサ フィルムを開発しました。日本のニチコン株式会社は、この極薄特殊フィルムを使用して、電気自動車用のダイレクトフロー AC トラクション インバータ モジュール用の高温、高電圧、商用グレードのコンデンサを開発しました。この技術的進歩は、DC AC 電源モジュールの効率向上に役立ち、高度な薄膜コンデンサに対する業界の需要を満たし、電気自動車の性能を向上させるための新しいソリューションを提供します。
SABIC ELCRES HTV150A コンデンサ フィルムは、-40°C ~ 150°C の動作温度および最大 100kHz の周波数で安定した性能を提供する業界初のフィルムであり、安定した静電容量値、優れた絶縁抵抗、良好な誘電特性も提供します。これにより、従来の薄膜ソリューションでは 105°C を超える用途に対応できない重大な技術的性能のギャップが埋められます。
SABIC ELCRES HTV150Aキャパシタフィルムは、日本のニキコン株式会社が開発した、電気自動車用直流ACインバータモジュール用に設計された新しい高温/高電圧薄膜キャパシタの主要材料となり、初の商業用途に成功しました。新しい薄膜コンデンサは、電気自動車業界が電気自動車の航続距離、充電速度、全体的な性能を向上させるのに役立つと同時に、アクティブ冷却の必要性を減らしてよりコンパクトで軽量なモジュール設計を可能にします。
中国国際パワーコンポーネントおよび再生可能エネルギー管理展示会 2024 (PCIM アジア 2024) が 8 月 28 日に深センで開催されます。SABIC は展示会で ELCRES HTV150A コンデンサ フィルム材料と商業用途向けの最初のコンデンサ プロトタイプを紹介します。 SABICは、ぜひ展示会にお越しいただき、コミュニケーションをとることを心から歓迎いたします。